レッド・ツェッペリンやメタリカなど、世界的に有名なバンドが、意外にも他のミュージシャンの楽曲の一部を使用している事実をご存知だろうか? そのアーティストをリスペクトして、讃えるために使用しているのであれば良いのだが、実のところ、露骨に盗用してしまっている楽曲が存在する。そのいくつかをご紹介しよう。
この内容は、アメリカの芸能事情を紹介するブログ「CRACKED.com」に掲載されていたものだ。それによると、超有名ミュージシャンのパクリについて指摘しているのである。
【超有名ミュージシャンのパクリ】
[レッド・ツェッペリン]
・Dazed and Confused
元ヤード・バーズに所属していたジミー・ページは、1967年にジェイク・ホームズ&ザ・ヤングブラッズの曲「Dazed and Confused」を気に入り、バンドのレパートリーに加えることにした。後にレッド・ツェッペリンの曲として、アルバム収録したのである。このことについて、ジェイクは法的措置を取らず、ジミーに一言欲しかったという旨のお手紙を送ったのだが、ジミーは返事を出さなかった。
・Stairway to Heaven
ツェッペリンにとっての代表曲であり、ロック史に輝くと言えるこの曲も、残念ながら他のバンドの曲が元になっている。印象的なイントロ部分の旋律が、スピリットというバンドの「Taurus」とまったく同じなのだ。2つのバンドは、アメリカツアーで同じステージに立っている。
後に「Stairway to Heaven」が世に出たときに、スピリットのギタリストは、自分の作ったリフが盗用されたことにすぐ気がついた。しかし彼が望んだことは、とてもシンプルなことだった。彼はツェッペリンにありがとうと言って欲しかった。ただそれだけを望んでいたという。
[ブラック・アイド・ピーズ]
・Boom Boom Pow
この曲の「Boom Boom」という掛け声の部分の、ビートとフレーズが、フェニックス・フェノムの「Boom Dynamite」とまったく同じ。これは同じビートトラックを元にして作られた曲であるためとの指摘がある。
・Fergalicious
メンバーの紅一点ファーギーのこの曲は、ジェイ・ジェイ・ファドの曲「Supersonic」の丸パクリ。歌詞こそ違えど、旋律からアレンジまで元曲そのもの。この曲に関しては現在訴訟問題に発展している。
[メタリカ]
・Welcome Home (Sanitarium)
隠れ名曲として知られる親しまれているこの曲は、ブレイク・ハウスの曲「Rainbow Warrior」のイントロ部分を盗用している。そのことについて、インタビューを受けたギター・ボーカルのジェームスは、パクリの事実をある程度認めたうえで、パクリ元のバンド名を伏せている。
・Enter Sandman
バンドの存在を世界的に知らしめたアルバム「Metallica(通称:ブラックアルバム)」の1曲目。アルバム全般を象徴するこの曲のイントロは、エクセルというバンドの「Tapping into the Emotional Void」とほぼ同じ。
[ディープ・パープル]
・Smoke On the Water
ロック史に残るこの曲のイントロも、意外な影響を受けている。ジャズのアストラッド・ジルベルトとギル・エヴァンスによる「Maria Moite」と同じフレーズなのだ。ジャズをロックにアレンジしたと言えなくもないが、事前の断りがなければ、パクリに違いない。
・Fireball
この曲はカナダのロックバンド、ウォーピッグの「RockStar」を盗用したもの。このほか、ディープ・パープルはクラシックやジャズからのフレーズを抜き取ることが多い。
いかがだろうか。あまりにも有名な曲が、実はパクリと発覚し、ショックを受けている人も多いのではないだろうか。他のミュージシャンの影響を受けるのも、仕方のないことだろうが、あまりにも露骨な盗用はファンと言えども、残念に感じるのではないだろうか。
参照元:CRACKED.com(英文)
http://rocketnews24.com/?p=90415(ロケットニュース24)
まず誤解して欲しくないのは、パクリ(盗用)を良いこととして肯定しているわけではないということ。楽曲使用には人間関係ありきなのである。“間柄”、仲間内でやり取りする場合には、原作者が許容している場合が多く、そのような場合は訴訟に発展することはないと言っていいだろう。「君の弾いてるフレーズいいね。今度のレコードに使いたい」と言われて嫌な気持ちになるだろうか?問題はその後だ。プロデューサーの手腕の見せ所でもある。報酬を支払うのか、新メンバーに起用するのか、別でデビューさせるのか。こういった駆け引きや約束は法的には“任意規定”と言い、公序良俗に反するような契約ではない規定である。訴訟に発展するパクる、パクられるとは盗用であって、無断で権利者を無視して行われる、いわゆる泥棒と同じであって、“提供”とは全く異なるのである。既存の曲を使用すれば二次使用料を支払う義務が生じる。また、ディープ・パープルのクラシック音楽、ジャズからのフレーズ抜き取りは、すでに著作権の権利がキレたものを利用しているので、盗用とは異なることも付け加えておきたい。
仲間をいっぱい作んな!助けてくれるから。
アフリカンアメリカンがよくいうでしょう「ブラザー&シスター」、彼らはみんな兄弟だから貸し借り自由なんだって。ホンマの話(笑)。
それではまた。